救い…とは
鎮西別院での研修会に、参加した。 念仏者である医師の 宮崎幸枝 先生から、 医療を通してみえてきた仏様の教えについて、お話しをいただいた。 小児科医として、三才の子供が自分の死に向き合う姿に、 かける言葉をさがした時、死を超える仏様の教えに、出遇われた。 限界のある医療から、死を越えていける願いの中に生かされている、 よろこびとやすらぎを伝えておられる先生の診察は、心のお薬も処方されている、 と感じた。 死が負け、なら、みんな負けに向かって歩いている? 死に向き合う人に、今、阿弥陀様の願いの船に乗って、 かならず、必ず、還っていける処がある、安心して下さいね… と、お念仏のお話しをされ、 沢山の患者さん、そして、 不安でいっぱいだった患者さんの側に寄り添う看護師さんも、 先生のお念仏のお話しに、心を救われた、ことと思う。 世事は、もちろん大事、 でも、それを支えている願いを忘れないでいたい―と思った。 午後は、まっ反対?の研修会に参加した。 最新医療のお話しを聞いた。 今を生きるためには、大切な情報だが、でも、それからどうなるの? 超えられない壁にぶつかったら、どうなるの?と。 医療は、日々進歩しているが、死を超える技術は、ない。 本当に救われる…とは、を考えさせていただいた、一日だった。