ものさし
ご門徒の方のお家へ、祥月命日のお参りに伺った。
ご主人を亡くされて、八年、1人で暮らして来られた。
88才になられ、持病をかかえておられる。
長い間お茶の先生をされて、今はやめている。
でも、床には、季節の軸とお花が飾っている。
美味しいお茶を用意していて下さる。
季節を楽しむ心とおもてなしの心に、
素敵に年を重ねている彼女の生きざまに、
教えていただいている。
彼女は、「振り返るとね、私、けっこう幸せ…だったかな、って思えるの」
とフフッと微笑まれた。
彼女の和かな笑顔を見て、気付いた。
ある出来事に対して、三つのとりかたがある、ということ。
ツイテナイーとワルイホウにトルコト。
アタリマエでナンニモオモワナイコト。
オカゲサマとシアワセにオモウコト。
彼女の持っているものさしは、三番目のものさし!
どんなものさしを、持っているかで、心はかわってくるのかもしれない…
コメント
コメントを投稿